介護の仕事について

介護士が活躍する場所と言えば、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、介護老人保健施設にデイサービス、訪問介護など様々な施設形態がある。働く職場によって介護士の仕事内容にも違いはあるが、 食事介助や入浴介助、排泄介助などの身体介護に関しては、どの職場で働くにしても必ず行う業務だ。
ちなみに身体介護を行うには介護の資格が必要になるのだが、これはきちんと介護について学び知識を得た者でなければ、危険を冒すリスクがあるからだ。

例えば食事介助の場合、ただ利用者の口に介護士がスプーンで食事を運ぶだけが仕事ではない。食事を楽しみにしている利用者は多いが、誤嚥や窒息の可能性もあるため、介護士は正しい方法で介助しなければならないのだ。
利用者によって健康状態は様々だが、例え食欲はあっても高齢者になると咀嚼や嚥下などの能力は衰えている。事故を発生させないためには、スプーンは下の角度から嚥下できる適量で口に運ぶこと、食事の途中でこまめに水分補給、そして食べるペースを見極めて急かさない事がポイントとなる。

居住を目的とする施設なら食事・入浴・排泄介助以外に、更衣介助や整容介助、体位変換といった仕事もある。いずれも利用者の身体に直接触れての業務となるが、プライドを傷つけないよう配慮する必要がある。どこまで介助をすれば良いのかは、積極的にコミュニケーションをとり、利用者と良い関係性を持つ事で自然と把握できるようになるだろう。
その他、訪問介護の場合は洗濯や掃除、調理、買い物といった生活援助、デイサービスならレクリエーションの企画、実施なども大切な仕事となる。