介護食士の資格をとる方法

介護食士とは、公益社団法人全国調理職業訓練協会が主催する内閣総理大臣認定の資格である。介護に携わる人たちの調理技術を向上させる目的で設けられ、公益事業として認定されている。
年齢を重ねて、歯が抜けたり飲み込むことが困難になるなどの様々な障害により、十分な食事が摂れない介護が必要な人たちに、食事を提供するための専門知識を学んだ人に与えられる資格だ。

資格には1級~3級があり、3級は講習を受けて試験に合格すると取得できる。介護食の基礎知識を学べるので、介護に興味のある人など一般の人も多く取得している。
2級は介護食士3級を持つ人が、講習を受けて試験に合格すると取得できる。
1級は介護食士2級を持ち、2年以上調理の実務経験のある25歳以上の人が講習を受けて試験に合格すると取得できる。たとえ介護職士2級を持ち、実務経験も豊富にあっても、25歳未満であれば受けられないので注意したい。

資格の取得は、介護食士講習会を開講している専門学校などの学生となって受講する方法と、一般の人を対象とした講習会を開講している専門学校などの施設で受講する方法の2つである。
講習会は協会が認定した施設で行われ、講習会終了後に筆記試験と実技試験が行われる。この試験を受けるためには講習会への80%以上の出席が必要である。筆記、実技ともに60点以上で合格だ。
講習会では、介護食についてだけでなく医学的な知識や心理学、栄養学、食品学など介護全般について学べることから、ホームヘルパーや栄養士、調理師、介護福祉士など、介護の仕事に携わる人に支持されている。